ロストコースト・ブリューイングのインディカ・IPA。



この醸造所は1990年にバーバラ・グルームとウェンディー・ポウンドという女性2人がカリフォルニア州ユーリカに創業した(ちなみに、彼女たちがつくった醸造所は、その昔、秘密結社の集会所だったという面白い場所にある)。造るビールは様々あるが、いずれも女性独特の視点でつくられる苦みを抑えたバランスのいいものが多く、そのためか人気が爆発し、販路が限られているにも関わらず創業後22年で全米トップ50の生産量を達成するに至っている。近年は販路を拡大し、こうして国外に輸出されるようにもなっている。



さて、今回飲んだのは、インディカ・IPA。

色は橙色でSRM値は7前後くらい。透明度は低い。グラスに注ぐと、熟したパインやマンゴーのような甘い香りをメインに、その裏で微かにバナナのような香りが漂う。口に含むと、苦みとコクによる結構しっかりとしたボディを感じ、同時に香りに違わぬフルーティーな甘さも感じる。鼻孔にフルーティーな香りが抜ける。ファーストはフルボディだが、カーボネーションと苦み、それにフルーティーなフレーバーによって直ぐに軽やかな印象に代わり、イイ感じに飲み応えがありつつもドリンカブルになる。