スタロプラメンのプレミアム・ラガー。



この醸造所は1869年にチェコのプラハにあるスミーホフ醸造所を買い取って設立された。1898年にオストラバー醸造所と1899年にブラニー醸造所を買収して3醸造所体制となる。第1次大戦後に3醸造所いずれも成長するが、特にスタロプラメン醸造所は1930年代までにチェコで最大規模の醸造所となった。第2次大戦後は国営企業となったが1992年にプラハブルワリーグループの傘下に入り、その後にバスの傘下に入って、現在はモルソン・クアーズの傘下にある。プラハでは第1位、チェコ国内では第2位の規模の醸造所となっている。ちなみに、スタロプラメン醸造所が経営するレストラン・パルラメントは、ドラマの「のだめカンタービレ」の撮影現場として使われた。



さて、今回飲んだのは、プレミアム・ラガー。

色はきれいな黄金色でSRM値は5~6の間くらい。透明度は高い。グラスに注ぐと、モルトの甘い香りと、ホップとモルトによるコクがありそうな香り、少しグラッシーな香りが漂う。口に含むと、恐らく細かいカーボネーションと苦みのシナジーによる爽快な冷気を感じ、しっかりとしたコクと、奥からじわじわと現れてくる苦みを感じる。その後、口内がスッとすると、長くうっすらとした苦みと、その裏でうっすらと甘みを残しながら消えていく。