ヴァルシュタイナーのドュンケル。



この醸造所は1753年にアントニウス・クラマーがノルドライン・ヴェストフォーレン州のヴァルシュタインに創業した。以後、クラマー家が代々継承しており、現在はカテリーナ・クラマーが経営している。この間、大火や戦災により経営危機に直面するがなんとか切り抜け、現在は創業家が経営している醸造所としてはドイツ最大の規模を誇るまでに成長している。ちなみに、ここのピルスナーは、代表的なザウアーレンダーピルスナーとして有名である。



さて、今回飲んだのは、ドュンケル。

色は濃い目の銅色でSRM値は19くらい。透明度は高い。グラスに注ぐと、まるでカラメルのような非常に甘いモルトの香りが漂う。口に含むと、少し柔らかめのカーボネーションと微かな酸味を感じ、じわじわと全体が弱くなってきたかと思ったら、裏からモルトの甘味を少し感じて、再度、酸味と苦みが現れてくる。後口に微かに苦みが残る。豚肉と合わせたら、恐らく甘みが現れてきて、イイ感じにマリアージュするんじゃないかと思う。