アンカー・ブリューイングのカリフォルニア・ラガー。



この醸造所は1854年にゴットリーブ・ブレクルが創業した。その後、1896年にイームスト・バルースとオットー・シェンケル・ジュニアが買収し、社名を現在のアンカー・ブリューイング・カンパニーに変更。さらにその後の1965年に廃業寸前の同社を、あの有名なフリッツ・メイタグが買収し、1975年に黒字転換させた。また、なんと言っても世界中にアンカーといえばスチームと言われるように、同社の代名詞ともなるアンカー・スチームを復活させ、滅んでいたスチームスタイルを再び世に広めた。現在の経営者は2010年4月よりキース・グレッガーとトニー・フォリオになっている。



さて、今回飲んだのは、カリフォルニア・ラガー。

アンカーのシーズナルや限定品のラベルには錨マーク以外が描かれるが、今回のは熊が描かれている。カリフォルニアってのが関係しているのだろう。色は少しくすんだ黄金色でSRM値は5くらい。透明度は高い。泡立ち泡持ちもよい。グラスに注ぐと、モルトの甘く香ばしい香りが漂う。口に含むと、かなりキレ感があって爽快感を感じる。なのにボディはそこそこ感じ、奥で甘みも微かに感じる。フィニッシュに近づくほどキレ感が強くなり、最後にギュンっとキレ上がったあと苦みが残る。酵母の風味が鼻孔をぬける。かなり爽快感のある一品。

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