静岡県の伊豆の国市にある、反射炉ビアに行ってきました。



ここは、明治大正期に造り酒屋を営んでいた蔵屋鳴沢が1996年に設立した醸造所。造るビールは通年商品の太郎左衛門というペールエール、大吟醸政子という吟醸ビール、頼朝というポーターの3種類で、この他に限定商品を常時数種類造っている。設立当初は県の工業技術センターに酵母培養の技術支援を受けながらだったが、今では活性の強い酵母を自ら用意できる体制になっているとのこと。場所は、伊豆急行の伊豆長岡駅からタクシーで5~10分くらいのところにある。

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醸造所等のとなりには世界遺産に認定された韮山反射炉がある。ブランド名の反射炉はこれにちなんでおり、また、看板商品の太郎左衛門は反射炉を築いた江川太郎左衛門の名にちなんでいる。この銅像の人物が江川太郎左衛門で、その奥に見える塔が反射炉。

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江川太郎左衛門は日本初のパンの製造者でもあるらしい。せかっくなので買って食べてみたのだが、これが硬い!噛んでも歯型がつくだけでパンに歯が入らないのだ。子リスのように表面をカリカリしていってやっと食べることができた。

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75ヴァイツェン。色は薄めの黄色でSRM値は3くらい。透明度は少し低い。しっかりとした小麦の風味をよく感じ、ほどよいカーボネーションによるキレ感があって口内がサッパリする。

ミニマルビター。色は銅色でSRM値は7~8くらいかな。透明度は少し低い。口に含むと、少し麦茶を思わせる渋みがし、鼻腔にかなり薄くだが柿の葉というか桃の皮というか、そんな感じの香りがぬける。薄めのIPAのようなボディを感じた。

IPA。イングリッシュIPAとのこと。色等はビターとほぼ同じように思うが、色は少し濃いかも。ビターの後だからかモルト感と苦みをよく感じられる。全体が同程度で長く残る。

ポーター。スッとしているが、後からモルトの甘味を微かに感じる。全体を通じて苦みと酸味が目立たないように存在しておりスッとした印象。

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