2014年02月
ミッケラー・シトラシングルホップIPA
ミッケラーのシトラ・シングルホップ・IPA。
この醸造所は、2006年に、元高校教師のミッケル・ボルグと、ジャーナリストのクリスチャン・ケラーが、デンマークのコペンハーゲンに創業した。2人はともに趣味で自家醸造していたのだが、多くの自家醸造ビールの大会で受賞したのをきっかけに創業動機が高まり、ついに2006年に創業。そして、その翌年にレートビアの年間最優秀醸造所に選ばれ一躍有名になった。だが、同年ケラーはジャーナリストの仕事を続けるため経営から手を引き、現在はミッケル一人で経営を続けている。
さて、今回飲んだのはシングルホップIPAシリーズの一つであるシトラ。
SRM値は16くらいか?香りをかぐと、カラメルのような甘い香りのなかに微かに柑橘系を思わせる刺激的な香りもする。口に含むと、カラメルの甘さと、ウッディなコクと苦みを感じ、同時にキレ感と、微かにだがレモンやグレープのような柑橘系の刺激とを感じる。その後、すぐにスッとするが、カラメルの様なまったりした味と、微かに爽やかな苦みが後口に残る。
この醸造所は、2006年に、元高校教師のミッケル・ボルグと、ジャーナリストのクリスチャン・ケラーが、デンマークのコペンハーゲンに創業した。2人はともに趣味で自家醸造していたのだが、多くの自家醸造ビールの大会で受賞したのをきっかけに創業動機が高まり、ついに2006年に創業。そして、その翌年にレートビアの年間最優秀醸造所に選ばれ一躍有名になった。だが、同年ケラーはジャーナリストの仕事を続けるため経営から手を引き、現在はミッケル一人で経営を続けている。
さて、今回飲んだのはシングルホップIPAシリーズの一つであるシトラ。
SRM値は16くらいか?香りをかぐと、カラメルのような甘い香りのなかに微かに柑橘系を思わせる刺激的な香りもする。口に含むと、カラメルの甘さと、ウッディなコクと苦みを感じ、同時にキレ感と、微かにだがレモンやグレープのような柑橘系の刺激とを感じる。その後、すぐにスッとするが、カラメルの様なまったりした味と、微かに爽やかな苦みが後口に残る。
ヴィクトリーブリューイング・ゴールデンモンキー
ヴィクトリーブリューイングのゴールデンモンキー。
この醸造所は1996年にビル・コヴァレスキとロン・バーシェットがペンシルバニア州フィラデルフィア近郊のダウニングタウンに設立した。2人は小学生からの友人であり、大学時代にビール醸造に目覚めると、それぞれプロのブルワーとなり、さらにロンはドイツのヴァイエンシュテファンで、ビルはデーメンスで修業した。帰国すると、その数年後にヴィクトリーブリューイングを設立。社名の由来はアメリカのビール業界で勝利をおさめるという目標に由来している。
さて、今回飲んだのは、ゴールデンモンキー。スタイルはホワイト・トリプルとでも言えばいいのか。SRM値は5~6くらい。グラスに注ぐと、小麦の香ばしさと、少しアルコール感を感じさせる甘い香りがする。口に含むと、はじめに強めのスパイシー感を感じ、小麦特有の香ばしさと、甘みを段々と感じてきて、その後に段々とアルコール感とスパイシー感を感じるようになり、それがいつまでも口内に残る。鼻腔にコリアンダーの香りが来る。
この醸造所は1996年にビル・コヴァレスキとロン・バーシェットがペンシルバニア州フィラデルフィア近郊のダウニングタウンに設立した。2人は小学生からの友人であり、大学時代にビール醸造に目覚めると、それぞれプロのブルワーとなり、さらにロンはドイツのヴァイエンシュテファンで、ビルはデーメンスで修業した。帰国すると、その数年後にヴィクトリーブリューイングを設立。社名の由来はアメリカのビール業界で勝利をおさめるという目標に由来している。
さて、今回飲んだのは、ゴールデンモンキー。スタイルはホワイト・トリプルとでも言えばいいのか。SRM値は5~6くらい。グラスに注ぐと、小麦の香ばしさと、少しアルコール感を感じさせる甘い香りがする。口に含むと、はじめに強めのスパイシー感を感じ、小麦特有の香ばしさと、甘みを段々と感じてきて、その後に段々とアルコール感とスパイシー感を感じるようになり、それがいつまでも口内に残る。鼻腔にコリアンダーの香りが来る。
ナギサビール・アメリカンウィート
アサヒ・ドライプレミアム
ヒューガルデン・ユリウス
ヒューガルデンのユリウス。
このヒューガルデンというブランドは、1966年にピエール・セリスが創業したデ・クライスという名の醸造所で開発された。ヒューガルデンというのは醸造所のあるベルギーの村の名前で、そこでは14世紀ころから今でいうベルジャンホワイトというスタイルのビールが造られていたが、20世紀中ごろには消滅していた。それを悲しんだセリス氏は、たまたま醸造方法を幼少時に見て覚えていたので(彼の実家の隣に醸造所があり、幼少時のセリス氏は作業風景を見て遊んでいたので覚えたそうだ。)その方法を忠実に再現して造ったホワイトに村の名前を冠した。
さて、今回飲んだのは、日本では入手困難なユリウス。
スタイルはベルジャンブロンドで、名前はユリウス・カエサルにちなんでいる模様。SRM値は5~6の間くらいか?グラスに注ぐと、8.8%と高めのアルコール度らしい甘くも刺激のある香りが漂う。口に含むと、麦の甘みを凝縮させたかのような濃い甘みがするが、高アルコール度に起因するだろうキレ感もするため甘ったるくなく、また同時に高アルコール度による麦のまったりした甘い香りが鼻腔に漂う。その直後、スッとして口内がさっぱりするが、鼻腔に甘いまったりした香りが余韻として残る。
このヒューガルデンというブランドは、1966年にピエール・セリスが創業したデ・クライスという名の醸造所で開発された。ヒューガルデンというのは醸造所のあるベルギーの村の名前で、そこでは14世紀ころから今でいうベルジャンホワイトというスタイルのビールが造られていたが、20世紀中ごろには消滅していた。それを悲しんだセリス氏は、たまたま醸造方法を幼少時に見て覚えていたので(彼の実家の隣に醸造所があり、幼少時のセリス氏は作業風景を見て遊んでいたので覚えたそうだ。)その方法を忠実に再現して造ったホワイトに村の名前を冠した。
さて、今回飲んだのは、日本では入手困難なユリウス。
スタイルはベルジャンブロンドで、名前はユリウス・カエサルにちなんでいる模様。SRM値は5~6の間くらいか?グラスに注ぐと、8.8%と高めのアルコール度らしい甘くも刺激のある香りが漂う。口に含むと、麦の甘みを凝縮させたかのような濃い甘みがするが、高アルコール度に起因するだろうキレ感もするため甘ったるくなく、また同時に高アルコール度による麦のまったりした甘い香りが鼻腔に漂う。その直後、スッとして口内がさっぱりするが、鼻腔に甘いまったりした香りが余韻として残る。
クラブツリーブリューイング・メナージュアトロワ
クラブツリーブリューイングのメナージュ・ア・トロワ。
この醸造所は、2006年にジェフとステファニーのクラブツリー夫婦がコロラド州グリーリーに創業した。ジェフ氏は飲食が大好きで、2003年から自分好みの料理に合う、自分好みのビールを飲みたいと欲するようになり、自家醸造を開始。そして趣味が高じて、地元大学で経営学を学んで、この醸造所を創業したとのこと。夢があってイイね。
さて、今回飲んだのはメナージュ・ア・トロワ。
原料としてプラムピューレとハチミツを使っているとのこと。香りをかぐと、木の実を熟成させたような甘酸っぱい香りと、木樽で熟成させたかのようなアルコールの香り、そしてウッディな香りがする。口に含むと、ハチミツを使っているためか思ったよりも酸味は少なく、また木の実の熟した甘みがマイルドになっている。その後、口内がスッとして、若干の甘みを残して消える。泡はほとんど立たない。鼻腔に、甘さが強めの甘酸っぱい香りと、乾いた木の香りが漂う。
この醸造所は、2006年にジェフとステファニーのクラブツリー夫婦がコロラド州グリーリーに創業した。ジェフ氏は飲食が大好きで、2003年から自分好みの料理に合う、自分好みのビールを飲みたいと欲するようになり、自家醸造を開始。そして趣味が高じて、地元大学で経営学を学んで、この醸造所を創業したとのこと。夢があってイイね。
さて、今回飲んだのはメナージュ・ア・トロワ。
原料としてプラムピューレとハチミツを使っているとのこと。香りをかぐと、木の実を熟成させたような甘酸っぱい香りと、木樽で熟成させたかのようなアルコールの香り、そしてウッディな香りがする。口に含むと、ハチミツを使っているためか思ったよりも酸味は少なく、また木の実の熟した甘みがマイルドになっている。その後、口内がスッとして、若干の甘みを残して消える。泡はほとんど立たない。鼻腔に、甘さが強めの甘酸っぱい香りと、乾いた木の香りが漂う。
トゥオール・リベレーションズバイエルペールエール
トゥ・オールのリベレーションズ・バイエル・ペールエール。
この醸造所は2010年にトゥビアス・ジェンセンとトーレ・ギャンザーがデンマークのコペンハーゲンに設立した。2人は学生時代の2005年に大学構内のキッチンを借りて自家醸造していたのだが、そのとき醸造を伝授したのがミッケラーの創業者であるミッケル・ボルグ。2010年の創業後はミッケラーと同様、ファントムブルワリーとして活動している。ちなみに社名のトゥオールとは、デンマーク語で「2つのビール」を意味するとのこと。2人で創業したことに因んで名付けられたのだろうか。
さて、今回飲んだのは、リベレーションズ・バイエル・ペールエール。
SRM値は9くらい。グラスに注ぐと、少しオイリーな柑橘系の甘い香りがする。口に含むと、ホップによる厚めのコクと渋み、そして苦みを感じ、奥で薄っすらと甘みを感じる。味としては渋みが主体な感じ。その後、口内がスッとし、若干のコクと渋み、甘みを残して消える。
この醸造所は2010年にトゥビアス・ジェンセンとトーレ・ギャンザーがデンマークのコペンハーゲンに設立した。2人は学生時代の2005年に大学構内のキッチンを借りて自家醸造していたのだが、そのとき醸造を伝授したのがミッケラーの創業者であるミッケル・ボルグ。2010年の創業後はミッケラーと同様、ファントムブルワリーとして活動している。ちなみに社名のトゥオールとは、デンマーク語で「2つのビール」を意味するとのこと。2人で創業したことに因んで名付けられたのだろうか。
さて、今回飲んだのは、リベレーションズ・バイエル・ペールエール。
SRM値は9くらい。グラスに注ぐと、少しオイリーな柑橘系の甘い香りがする。口に含むと、ホップによる厚めのコクと渋み、そして苦みを感じ、奥で薄っすらと甘みを感じる。味としては渋みが主体な感じ。その後、口内がスッとし、若干のコクと渋み、甘みを残して消える。
ブリューフィスト・スペースマン
ブリューフィストのスペースマン。
この醸造所は、2010年にアンドレア・マイオッチとピエトロ・ピラートが、イタリアのロンバルディア州コドグノに創業した。二人は2006年頃から創業の計画を練っており、マイオッチ氏はマネジメントを、ピラート氏は技術担当として計画をたて創業したとのこと。造るビールは様々あるほか、他社のためにコントラクトブリューイングを請け負ってもいるそうだ。
さて、今回飲んだのはスペースマンというIPA。
SRM値は6~7くらい。グラスに注ぐと、泡がほとんど立たない。口に含むと、爽やかだが強い苦みを感じるとともに、グレープフルーツのような渋み、酸味、甘みを感じる。その後、微かな苦みとシトラシーな味が余韻として残る。泡立ちの弱さから分かるようにカーボネーションは弱いが、代わりにしっかりした苦みが爽快さを与えている。ちなみにレートビアで96点だったそうだ。
この醸造所は、2010年にアンドレア・マイオッチとピエトロ・ピラートが、イタリアのロンバルディア州コドグノに創業した。二人は2006年頃から創業の計画を練っており、マイオッチ氏はマネジメントを、ピラート氏は技術担当として計画をたて創業したとのこと。造るビールは様々あるほか、他社のためにコントラクトブリューイングを請け負ってもいるそうだ。
さて、今回飲んだのはスペースマンというIPA。
SRM値は6~7くらい。グラスに注ぐと、泡がほとんど立たない。口に含むと、爽やかだが強い苦みを感じるとともに、グレープフルーツのような渋み、酸味、甘みを感じる。その後、微かな苦みとシトラシーな味が余韻として残る。泡立ちの弱さから分かるようにカーボネーションは弱いが、代わりにしっかりした苦みが爽快さを与えている。ちなみにレートビアで96点だったそうだ。