2015年01月
【クラフトビール探訪・その83】鹿児島:花渡川ビアハウス
鹿児島県の枕崎市にある、花渡川ビアハウスに行ってきました。
この醸造所は、焼酎の「さつま白波」で有名な薩摩酒造が1997年に設立した醸造所で、造るビールのブランド名は、醸造所のそばを流れている川の名前にちなんで「花渡川ビール」。造るビールは、ピルスナースタイルの「サツマゴールド」、ダークラガータイプの「サツマブラック」、紫芋を原料に使った「サツマレッド」の3種類で、いずれも地元の特産品であるさつまいもを原料に使っているとのこと(なので酒税法上は発泡酒になっている)。醸造所の場所は、JR枕崎駅から徒歩10~15分くらいの所にある「薩摩酒造花渡川蒸溜所・明治蔵」という観光施設のなかにあります。
鰹が特産のまち・枕崎らしく、駅舎下のトイレは鰹船に模しており、鰹のモニュメント(一本釣りの様子を表現している?)もありました。ちなみにこの駅は本土最南端の始発・終着駅とのこと。ビールのためだけに、よくもまあそんな遠くまで来たもんですよ。なんか旅情感がわいてきます。
で、ここが明治蔵のなかにある花渡川ビアハウス。今回、醸造施設は非公開だったため見学できなかったが、別棟にある焼酎の醸造施設は一部公開していたので、そっちを見学してきた。写真撮影厳禁だったので写真はないが。。。
んで、これが花渡川ビール。
右からサツマレッド、サツマゴールド、サツマブラック。
まずレッドは、色は少し薄めの赤ワインのような深い赤色で、透明度は高い。口に含むと、ほど良い苦みと爽快感を感じ、直後にかすかに甘みを感じる。後口に独特な甘くコクのあるフレーバーが微かに残る。
次にゴールドは、色は綺麗な黄金色でSRM値は5くらい。透明度は高い。口に含むと、爽快なカーボネーションと程よい苦み、それらによるキレ感を感じ、鼻孔にホップと恐らく原料に使われているサツマイモに由来するだろう独特なグレイン香がぬける。
最後にブラックは、香りをかぐと、コーヒーのような澄んだ香りがするが、口に含むと、かなりダイレクトに甘味と苦みと酸味とを一瞬で感じ、鼻孔に甘香ばしいロースト香がぬける。その後、コーヒーのような風味を感じてスッと消える。
もう一杯、ゴールドを。
飲む前はサツマイモの香りが主張しまくっているのかと思ったが、そんなことはなく、モルトの甘みと一緒に微かに感じられるくらいで飲みやすかった。
最後にブラックをもう一杯。
こちらもサツマイモの香りは思ったほど主張していなかったが、ロースト香の陰に隠れる感じで目立たないようにあるものの、存在感はしっかりとあった。美味し。
ところで、枕崎と言えば、我がふるさと・高知の特産品でもある鰹のまちとして有名。「かつおラーメン」というのを市内の飲食店数件が出しているとのことだったので、ついでに行ってみた。これ↓がそうなんだけど、店のおばちゃんが「すぐに鰹の刺身を食べてくださいね」といった。だったら入れなきゃいいのにと思ったが、まあ、いいや。チャーシュー代わりに入っている唐揚げみたいのも鰹だった。スペシャル鰹ラーメンには鰹餃子も入るらしい。鰹のから揚げは衣に塩コショウと鰹節の粉を混ぜていたようで、単品で酒のアテにできそうだった。高知もタタキだけでなく色々試したらいいのに。
この醸造所は、焼酎の「さつま白波」で有名な薩摩酒造が1997年に設立した醸造所で、造るビールのブランド名は、醸造所のそばを流れている川の名前にちなんで「花渡川ビール」。造るビールは、ピルスナースタイルの「サツマゴールド」、ダークラガータイプの「サツマブラック」、紫芋を原料に使った「サツマレッド」の3種類で、いずれも地元の特産品であるさつまいもを原料に使っているとのこと(なので酒税法上は発泡酒になっている)。醸造所の場所は、JR枕崎駅から徒歩10~15分くらいの所にある「薩摩酒造花渡川蒸溜所・明治蔵」という観光施設のなかにあります。
鰹が特産のまち・枕崎らしく、駅舎下のトイレは鰹船に模しており、鰹のモニュメント(一本釣りの様子を表現している?)もありました。ちなみにこの駅は本土最南端の始発・終着駅とのこと。ビールのためだけに、よくもまあそんな遠くまで来たもんですよ。なんか旅情感がわいてきます。
で、ここが明治蔵のなかにある花渡川ビアハウス。今回、醸造施設は非公開だったため見学できなかったが、別棟にある焼酎の醸造施設は一部公開していたので、そっちを見学してきた。写真撮影厳禁だったので写真はないが。。。
んで、これが花渡川ビール。
右からサツマレッド、サツマゴールド、サツマブラック。
まずレッドは、色は少し薄めの赤ワインのような深い赤色で、透明度は高い。口に含むと、ほど良い苦みと爽快感を感じ、直後にかすかに甘みを感じる。後口に独特な甘くコクのあるフレーバーが微かに残る。
次にゴールドは、色は綺麗な黄金色でSRM値は5くらい。透明度は高い。口に含むと、爽快なカーボネーションと程よい苦み、それらによるキレ感を感じ、鼻孔にホップと恐らく原料に使われているサツマイモに由来するだろう独特なグレイン香がぬける。
最後にブラックは、香りをかぐと、コーヒーのような澄んだ香りがするが、口に含むと、かなりダイレクトに甘味と苦みと酸味とを一瞬で感じ、鼻孔に甘香ばしいロースト香がぬける。その後、コーヒーのような風味を感じてスッと消える。
もう一杯、ゴールドを。
飲む前はサツマイモの香りが主張しまくっているのかと思ったが、そんなことはなく、モルトの甘みと一緒に微かに感じられるくらいで飲みやすかった。
最後にブラックをもう一杯。
こちらもサツマイモの香りは思ったほど主張していなかったが、ロースト香の陰に隠れる感じで目立たないようにあるものの、存在感はしっかりとあった。美味し。
ところで、枕崎と言えば、我がふるさと・高知の特産品でもある鰹のまちとして有名。「かつおラーメン」というのを市内の飲食店数件が出しているとのことだったので、ついでに行ってみた。これ↓がそうなんだけど、店のおばちゃんが「すぐに鰹の刺身を食べてくださいね」といった。だったら入れなきゃいいのにと思ったが、まあ、いいや。チャーシュー代わりに入っている唐揚げみたいのも鰹だった。スペシャル鰹ラーメンには鰹餃子も入るらしい。鰹のから揚げは衣に塩コショウと鰹節の粉を混ぜていたようで、単品で酒のアテにできそうだった。高知もタタキだけでなく色々試したらいいのに。
【クラフトビール探訪・その82】鹿児島:霧島高原ビール
鹿児島県の霧島市にある、霧島高原ビールに行ってきました。
この醸造所は、焼酎とその麹製造で有名な河内源一郎商店が1995年に設立した醸造所。常時造っているビールは、ピルスナーの「ボヘミアンブロンド」と、ダークラガーの「ボヘミアンガーネット」の2種類で、夏限定でケルシュも造っている。醸造所のある場所は、鹿児島空港のすぐそば(空港施設から歩いて10分前後という好立地!)にある「バレルバレー・プラハ&GEN」という、麹とチェコと焼酎をテーマにした観光施設のなかにあります。そこには併設して焼酎工場と麹工場もあり、そちらも見学が可能です。
仕込釜。
ちょうど作業中で原料を入れていました。原料投入後には辺りにまったり甘い香りが漂ってきました。
ここのビールは、開業時に、ピルスナーウルケルで技術指導をしていたヤン・シューラン氏の指導を受けて造っているとのこと。また、醸造設備もチェコから直輸入してきたものを使っているらしい。これは味に期待できます。
ピルスナーのボヘミアンブロンド。
色は濃い目のオレンジ色でSRM値は6~7くらい。透明度は少し低い。口に含むと、ホップの爽快で少しグラッシーな香りが優しくぬけ、口内に少し強めの苦みと微かな甘み、ホップのグラッシーな風味がバランスよく広がる。よく出来たボヘミアンピルスナーで美味い。
夏限定なのに何故かあったケルシュ。
色はオレンジ色で透明度は低い。口に含むと独特な甘さをメインに感じ、その奥でそれに負けないようにある苦みを感じる。また、苦みを支えるようにあるカーボネーションも目立たないながらイイ仕事している。鼻孔にホップの爽快な香りと小麦の甘い香りがぬける。
ダークラガーのボヘミアンガーネット。
清濁度は良いみたい。口に含むと、ローストバーレイの甘香ばしい香りが鼻孔をぬけ、ほど良い苦みと甘みを感じる。微かに酸味もある。後口にホップの爽快な風味を感じる。いずれも主張しすぎず、かといって目立たないわけでもなく美味い。
英霊たちに乾杯。
この醸造所は、焼酎とその麹製造で有名な河内源一郎商店が1995年に設立した醸造所。常時造っているビールは、ピルスナーの「ボヘミアンブロンド」と、ダークラガーの「ボヘミアンガーネット」の2種類で、夏限定でケルシュも造っている。醸造所のある場所は、鹿児島空港のすぐそば(空港施設から歩いて10分前後という好立地!)にある「バレルバレー・プラハ&GEN」という、麹とチェコと焼酎をテーマにした観光施設のなかにあります。そこには併設して焼酎工場と麹工場もあり、そちらも見学が可能です。
仕込釜。
ちょうど作業中で原料を入れていました。原料投入後には辺りにまったり甘い香りが漂ってきました。
ここのビールは、開業時に、ピルスナーウルケルで技術指導をしていたヤン・シューラン氏の指導を受けて造っているとのこと。また、醸造設備もチェコから直輸入してきたものを使っているらしい。これは味に期待できます。
ピルスナーのボヘミアンブロンド。
色は濃い目のオレンジ色でSRM値は6~7くらい。透明度は少し低い。口に含むと、ホップの爽快で少しグラッシーな香りが優しくぬけ、口内に少し強めの苦みと微かな甘み、ホップのグラッシーな風味がバランスよく広がる。よく出来たボヘミアンピルスナーで美味い。
夏限定なのに何故かあったケルシュ。
色はオレンジ色で透明度は低い。口に含むと独特な甘さをメインに感じ、その奥でそれに負けないようにある苦みを感じる。また、苦みを支えるようにあるカーボネーションも目立たないながらイイ仕事している。鼻孔にホップの爽快な香りと小麦の甘い香りがぬける。
ダークラガーのボヘミアンガーネット。
清濁度は良いみたい。口に含むと、ローストバーレイの甘香ばしい香りが鼻孔をぬけ、ほど良い苦みと甘みを感じる。微かに酸味もある。後口にホップの爽快な風味を感じる。いずれも主張しすぎず、かといって目立たないわけでもなく美味い。
英霊たちに乾杯。