福島県にある飯坂温泉の平野屋旅館に投宿しました。
飯坂温泉は鳴子・秋保とともに奥州三名湯に数えられる名湯で、2世紀頃にはヤマトタケルが、17世紀末には松尾芭蕉が立ち寄ったとされる歴史ある温泉地。特色のある温泉宿も目玉ですが、9箇所ある共同浴場も目玉の1つです。つーこって、宿に投宿する前に自転車で共同浴場巡りをしました。
まずは鯖湖湯。飯坂温泉で一番古い温泉で、松尾芭蕉が入湯したと言われる温泉です。湯温は46度前後と熱い(普通、風呂の温度は42度前後)ですが、熱ければ地元の方に一声かけて加水すればOKとのこと。すでに先客が加水されていたようで熱かったけど入れました。ヒバの木で建てられた浴場は天井が吹き抜けになっていて開放感が高く、熱い湯で体がシャキッとされてリフレッシュ効果抜群でした。
鯖湖湯のそばにある鯖湖神社。正岡子規が訪れた際に句を詠んだとのこと。奥にある塔みたいなのが恐らく源泉。
飯坂温泉発祥の地碑。
次は切湯。切り傷に効能があると言われる温泉です。道からは建物が見えず、この看板が目印なので見過ごしやすいです。
地下に続く階段の先に温泉があり、ワクワクさせられます。
浴槽は3人入ればギュウギュウ詰めになる大きさで、とにかく湯温が熱い。温度計を見ると49度で加水したかったけど、観光でお邪魔してる身としては地元民に迷惑かけたくないので我慢して入りました。まあ、かなり暖まれて良かったけど。
切湯は川沿いにあって、川の反対側から切湯を見るとこんな所にあります。
波来湯。約1200年の歴史がある温泉で、飯坂温泉の他の湯にしては珍しく熱い湯の他にぬるい湯があります。けど全然ぬるくなく熱い(笑)
ちなみに波来湯は切湯と川を挟んだ反対側にあります。これは切湯から見た波来湯。
導専の湯。住宅街にある、まさに地域住民のための湯って感じです。なぜか浴槽にウサギのモニュメント?があるんですが、それが天体戦士サンレッドに出てくるウサコッツにそっくりでした。あのウサギは何なんだろう。
仙気の湯。ヘルニアに効くとのこと。地元のじいちゃんに話しかけられたけど、訛りが分からなくて適当に相槌打ちながら話してたら、いよいよ話が通じなくなってきたので退散しました(笑)
飽きてきたので、そろそろ宿に投宿します。ちなみに今回行かなかった他の温泉はこちら↓
・天王寺穴原湯。皮膚病に効能があるとのこと。徒歩25分ほどかかるらしいので断念。
・大門の湯。福島盆地を一望できる温泉で、城の大門跡にあるから大門湯とのこと。面倒くさくなったので断念。
・八幡の湯。八幡社の近くにある温泉。面倒くさくなったので断念。
・十綱の湯。十綱橋のたもとにあるからこの名前とのこと。まったく十綱橋のたもとに無く、電車で一駅離れたところにあるので断念。
投宿したのは平野屋。波来湯の真向かいにあります。建物は奥に広がっており、かるくダンジョンになっています。
部屋。ガスヒーターが標準装備されてて助かった(今まで泊まった湯治宿は別料金払って用意してもらわないといけなかった)
部屋から眺められる庭。階段上がって2階のこの部屋に来たはずなのに何故に庭と地続きになってるんだろう?それにしてもこの庭、せっかく良い石灯籠や池に橋、築山には三尊立像の石組みがあるのに全く手入れをしておらず荒れ放題になってるのが残念。タダで良いからワイが手直ししたい。
温泉。共同浴場とは違って適温のお湯。恐らく42度くらいでゆっくりくつろげました。
晩飯。量多すぎ(笑)これでも料理の量少なめのプランを選んでるのに、通常プランだとどんだけ出るんだろう。
この瓢箪はなんじゃ?と見てみると蕎麦だった。
うむぅ。名物の円盤餃子を食べに行こうと思っていたが、腹一杯でもう食えんぞ。餃子はまたの機会にお預けだなぁ。
朝飯。飯坂温泉名物のラジウム玉子があった。
建物や部屋は正直ボロいですが(まあ湯治旅だし、それに他の湯治宿と比べるとかなり綺麗だけど)、温泉と食事と値段(一泊二食付き5000円)を考えるとボロさなんかぶっ飛ぶコスパの良さでした。また来たいです。
今回の湯治旅のゲスト、クラインQエリートです。コンポは最新の105でサドルはセライタリア・フライトの120周年記念バージョン。ポスト・ステムなどはニットー。ホイールはボントラガーの安物です。またヨロシク!