新潟県南魚沼市にあるストレンジブルーイングに行ってきました。

この醸造所は2014年に、あの麦酒倶楽部ポパイが設立。醸造所のある場所は両国ではなく、新潟県南魚沼市にあるポパイのオーナー青木さんの実家です。醸造は青木さんではなく佐藤さんという方が担当していますが、初代醸造長は火の谷高原ビールで醸造長を務めていた、あの藤木さんです。ですが持病の腰痛が悪化した(らしい)ため2016年末に佐藤さんとバトンタッチし現在に至っています。ちなみに藤木さんは直後に金澤ブルワリーの醸造長に就任しています。IMG_3662

受託生産しているロットを仕込んでいる日に訪問したのでモルトの甘い香りが部屋いっぱいに広がっていました。ちなみに佐藤さんはストレンジブルーイング閉店後(ストレンジブルーイングは今月末で閉業してしまいます。)は新潟県長岡市で新ブルワリーを立ち上げる予定とのこと。そちらも楽しみです。
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ストレンジブルーイングといえばのペールエール・ゴールデンスランバー。アメリカンペールエールとのこと。藤木さんといえば火の谷高原ビール時代に2000年のIBCアメリカンペールエール部門で銅賞を受賞したペールエールが有名でしたが、その時の経験と大和ブルワリー時代から引き継がれている酵母が活かされた良いペールエールです。色はくすんだ橙色でSRM89くらい。透明度は高く泡立ち泡持ちはふつう。グラスに注ぐとフラワリーな香りを感じる。口に含むと、水飴のふくよかな甘みを感じ、それがフラワリーなアロマとシナジーしてる。カーボネーションの刺激は目立たないのにフラワリーなフレーバーを感じた直後にキレ感を感じる。そしてその後に苦味を感じる。いずれも派手な主張をせずに、だけどしっかりと仕事していて、かつバランス良く感じる。
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ピッグヘッドIPA。色はアンバーから銅色でSRM11くらい。透明度は高く泡立ち泡持ちは良い。グラスに注ぐと、ハービーな青々しい爽快な香りと甘い香りとを感じる。口に含んでも同様にハービーというか薬品のようなホップのフレーバーを感じる。苦味もしっかりとあるが、それも薬品のようなフェノール香に起因してるのかも。それらの裏でモルトの濃い甘みとアルコール感を感じるが、薬品のようなホッピーさと苦味によって隠れてしまってる。イギリス系のIPAって感じ。美味い。

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